2013.12.27
日時:12月6日
場所:東急イン
12月6日、「溝口島根県知事を囲む懇談会」が松江市で行われました。第7回目の本年は、テーマを「2013年を振り返る~そして、2014年の展望~」とし、溝口知事、宮脇代表幹事(コーディナーテー)、森本石西支部長が登壇し、それぞれの立場から、国政や自治体選挙、豪雨災害、出雲大社の遷宮、観光客の増大、県人口の低減傾向などいろいろな出来事のあった島根この1年の感想を述べました。そして、来るべき2014年の展望では、島根の活性化と将来の発展を目指して、来年に取り組む事柄などについて説明があり、また会場からの発言も多く、自由に意見交換がなされました。出席者は、来賓の門脇県商工労働部次長様をはじめ、多数の会員様のご参加をいただき、懇談会が58名、懇親会が51名でした。
「この1年の感想概要」
溝口知事
観光部門では、本年5月の出雲大社の大遷宮などによる島根の情報発信がストーリー的になり、縁結び・女性の話題・来県者増となった。JALの平均搭乗率85パーセントとなっており、昼間利用は、満席状態が続いている。
出雲大社周辺では、駐車場の混雑、渋滞が起きている。
宿泊客も一気に増加しており、対応も心配である。
一方、羽田空港3便枠のうち、最初に決まった、萩石見空港の増便、隠岐ジオパークの認定などがあった県西部や隠岐地域への観光客が増加しないのは、私どもの課題と考えている。そうした地域には、伝統・文化に加えて、多彩な食材、料理がある。まずは、県内企業の皆さんから会社を挙げて隠岐や県西部に旅行して欲しい。
県財政等については、悪化した財政立て直しを進め、昨年から今年度にかけて、健全化が進んできた。このことが島根の地域経済に与える影響は少ないと見込まれるが、引き続き削減に努めながら、その効果を観察しながら、取り組んでいく。特に、現在、国の景気対策が法人税減税などの特例措置が過去を巻き戻すように出てくると考える。この影響を考えつつ島根の経済対策を行う。
宮脇代表
いろいろな出来事の中で、経済関係主体に述べたい。
地域の活性化に大きな要素を占める人口の問題がある。本県の定住人口は、減少を続けてきた。地域的に見ても、県西部4市の人口は、松江市とほぼ同数である。今年の全産業の地域別業況判断指数(DI)によれば、島根は、そんなに大きく停滞してはいない。県内企業の雇用の確保に我々は責任があり、一層努力したい。また、今年は大変好調な観光による交流人口の増加があり、大きな経済波及効果をもたらしている。今後ともこの観光振興をはじめとする交流人口増加を図る必要がある。日本の少子高齢化の傾向は続く、日本経済の動き、あるいは島根からの海外展開などを注視しながら、着実な歩みが出来るよう考えたい。
今年動きのあった、インフラのうち高速自動車道についてであるが、先日、同友会として、今年3月開通した松江自動車道に関し、尾道までの全線開通を機に、愛称を制定して欲しいとの要望活動を実施した。これは、尾道松江線の期成同盟会にお願いしようとするものである。この道路整備の効果を起終点の都市や沿線市町にも及ぼしたいからである。出来てからではなく、開通前の準備、開通したときの活動、それを踏まえた継続させる努力が必要であると考える。
また、その他の意見として、多くの観光客を受け入れたが、関係者に寄せられたクレームも多かった、宿泊のサービスが悪い、駐車場がない、交通混雑、満席で航空機の予約ができない。
交通混雑では、出雲大社に出雲自動車道ICから国道9号を横断して出雲大社に向かう車が長蛇の列をつくっている。車の量に合わせたフレキシブルな信号待ち時間が設定できないものか。
森本支部長
県西部地域のこの1年を振り返り、私のポイント5を述べたい。
「2014年を展望する(概略)」
宮脇代表
溝口知事(県政・経済の関係で)
また、IT関連企業の東京から島根に立地する件数が多くなった。ものづくり産業の維持、活性化。企業の海外展開、消費税への対応、販路拡大などにかかる施策を考えたい。
TPPの行方が不明であるが、条件不利地での営農ができることが重要。農林水産業により環境が守られている。いろいろな方面から、経営が成り立つように検討してみたい。
森本支部長
萩・石見空港の2便化が決まり、この利用拡大にがんばりたい。
意見交換終了後は、陶山代表幹事の開宴の挨拶により、溝口知事、門脇県商工労働部次長、宮脇代表、森本支部長をはじめ、多数の出席者が一堂に会し、大変賑やかな交流会となりました。その後、全員での島根県民の歌を斉唱し、閉会の挨拶は、高木副代表幹事が行いました。
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