活動報告

2019.10.30

富山大学・福井大学視察および福井経済同友会との意見交換会

日 時: 令和元年9月25日(水)~27日(金)
 
 教育問題委員会(委員長:谷口博則)では、島根大学と同規模で類似課題が多い北陸の二つの国立大学の取り組みを学び、また大学との連携を強めている福井県の経済同友会との意見交換を行うため、富山大学ならびに福井大学へ視察を行なった。
 経済同友会メンバー及び島根大学、島根県から11名の参加者を得て、日程はハードであったが和気あいあいと有意義な視察であった。富山、福井の2大学は、ともに医学部を持つ国立大学であり規模も似通っている。COC+事業、地方大学・地域産業創生交付金事業、地元就職率向上、地元経済界との連携など共通の課題も多い。ただ、両県には地方とはいえ比較的大きな企業の集積があり、企業と大学との結びつきも深い。学生の就職率は全国トップクラスであるが、高い目標を掲げて取り組んでいる地元就職率についてはいずれも苦戦している。
 福井経済同友会との意見交換会では福井大学からも学長他が参加され、我々の2倍以上の会員が両側から挟み込む形で交流した。メンバーは比較的若くアグレッシブで、様々な取組について活発な意見交換が行われた。
教育問題委員長 谷口 博則
 
<視察先>(視察内容の詳細は会報に掲載します)
  1. 富山大学
    ア.ヘルン文庫見学
    小泉八雲の蔵書を揃えた「ヘルン文庫」を付属図書館内に常設、英語・仏語の洋書・著作物をはじめ2,400冊超が 大切に収蔵し活用されている。
    イ.富山大学での取り組み状況・意見交換
    ① COC+事業の取り組み状況
    ② 大学交付金事業
    「くすりのシリコンバレーTOYAMA」を掲げ、昨年度地方大学・地域産業創生交付金事業に採択された。
  2. 日華化学株式会社視察
    ・福井経済同友会代表幹事である江守康昌氏が社長を務める同社を企業訪問した。
    ・同社は、繊維加工用の染色・漂白等に用いる各種薬剤(界面活性剤など)や紙のリサイクルに用いる脱墨剤をはじめ、化粧品などを手掛ける化学品メーカー(売上約500億円)
  3. 福井大学での取り組み状況・意見交換
    ① COC+事業の取り組み状況
    ② その他の産学官連携の取り組み
    ・福井経済同友会が事務局となり、福井大学産学官連携本部協力会を設置、県内企業約230社が加盟、年会費5万円で、事務局の活動費を除いて年間約1,000万円を寄付していただく仕組みを構築している。
参加者
島根経済同友会:川上裕治(代表幹事)、宮脇和秀(終身特別幹事)、谷口博則(常任幹事・教育問題委員長)、中尾禎仁(教育問題委員)、貴谷麻以(教育問題委員)、河原八郎(常任幹事・島根広島交流委員長)、小幡美香(島根広島交流委員)、山田浩之(松江土建)
島根大学:服部泰直(島根大学学長)、吉木茂(島根大学企画部長)
島根県 :長井達弥(島根県産業振興課グループリーダー)

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