2013年11月14日(木)

第111回関西地区合同懇談会 国立京都国際会館

日時:7月26日
場所:国立京都国際会館
 
平成25年7月26日、第111回関西地区経済同友会合同懇談会が、国立京都国際会館並びにグランドプリンスホテル京都で開催されました。参加者総数は、559人。
島根経済同友会は、宮脇代表幹事、山下特別幹事、山坂氏、妹尾氏、岡本氏、山下氏、事務局長の7人が参加しました。大会テーマは、「温故知新、気焔万丈、傾蓋知己」であり、デービッド・マーク・アトキンソン氏の「どうする?日本」という演題で、自ら、日本大好き人間として、あえて言う、との前置きで、日本社会に目立つ5つのプラス・マイナスに関する基調講演とこれに対する意見発表がありました。
(日本社会目立つ5つのプラス)
1日本の社会システムは、先進国と比較して、自由度が高い(日本人は、人に対して、決め付けをしない。)
2日本の社会は、安定性、継続性が高い(多くの先進国では、政権党が変わればルールが根本的に変わるが、日本では基本は、変わらない。)
3日本は、文化が豊かである。(日本文化に連続性があり、古い文化を壊さないで見事に継承している。)
4日本の労働者は、勤勉で質が高い(労働者は、極めて従順で優秀であり、経営者にとって理想的な労働者である。)
5日本は自然が豊かである(花や木の種類が多く、生物の多様性で世界トップ水準である。)
(日本社会に目立つ5つのマイナス)
1国際化が遅れている(日本国籍を有する人間だけで形成し続けることに頑なである。)
2感情論が多く、論理的思考が不十分(TPPや消費税増税にかんして、事実に基づく分析をしないで、感情論だけで議論している。)
3サプライサイドの既得権益が強い(高度成長期の習慣が続き、企業(供給が)、消費者(需要)を見ていない。)
4改善にコミットしないで、会議が長い(先進国の中で、会議の回数、時間が多く長いのが日本企業・社会の特徴である。)
5国民の幸福を実現しようとしていない(日本は、一人当たりのGDPが4万ドルを超える豊かな国で、失業率も低く、治安も良いのに、自殺率が高く、ドイツの2倍、イギリスの4倍である。国民の幸福を実現しようとしていないのでは。)
こうした意見に対し、宮脇代表幹事は、マイナス面の4に対して、次のような意見発表を行いました。「一つのアイデアなり、スキームが提案されると日本では、検討しようから始まる。
「検討」=会議、会議が続き、“ウィーン会議”を繰り返す場面も多々ある。米国と韓国での経験しかないが、彼らは先ず「検証」から始める。「検証」=現場であり、現場・現実を踏まえながら市場のニーズに合わせ、アイデアを具現化していく。日本が遅れをとったのは、技術ではなく、この「Speed感」と「旧態」である。
かつて、英国の下院議長が「国家にとって永遠の敵も、永遠の味方もない、あるのは永遠の国益だ。」と言ったように,これからの我が国は、“健全な愛国心”と本来の“丁寧・誠実・正確・Teamwork”などのDNAを取り戻せば、ご指摘のマイナス面はクリアーできる。そしてその為には、家庭から大学までの教育のあり方をじっくり見直すことだと思います。との発表を行いました。
その後、京都の祇園から舞妓さんたちがかけつけ、にぎやかな交流会が進みました。
 

 

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2013/11/14 16:41 | 未分類 | コメント(0)

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